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境界の構造

ゆるりと、これからとこれまでの日々。

10年の歳月③

10年の歳月

 
日本の地域で見られるどこでも同じロードサイドは世界にも広がってるのか。
ベトナムカンボジアメコン川を水路で北上するルートを通った。
チャウドクという町から6時間でプノンペン
途中おざなりの出国入国の手続きをしませる。
 
水上での国境越えはなんだか楽しい。後ろの席では、髪の毛チリチリのねーちゃん二人が大量のビールを飲んでいた。
ロマンがある、と思う。教科書の中だけだった「川の名前」が、今実際に北上していると思うと冒険家にもなったような気持ちになる。4文字の記号に温度がつく瞬間。匂いや空気や温度。そして、景色。圧倒的だ。
 
プノンペンにつく。
陸に上がった瞬間、トゥクトゥクのお兄さんがすぐよってくる。宿まで6ドル。。。高い。
あの時は、どこにいくのにも1ドルで連れていってくれたのに。プノンペンの成長も著しい(風に見える。)レクサス系の車がバンバン走っているし、ご飯の値段もほとんどかわんなくなっていた。

イオンモある。プノンペンで一番涼しいところと揶揄されているらしい。訪れてみて納得。めちゃくちゃ快適。清潔さが日本並だ。

けど、さみしくもある。海外ですら同じ風景が広がっていく。日本の地方と一緒だ。ロードサイドにはチェーン店が立ち並び、郊外には大型のショッピングモールがたつ。そんな光景が海外にすらはびこっている。グローバル化なんていう言葉で片付けていいんかい。

 

まちづくりの領域で活動してきた身としては、とても残念な気持ちになる。ただしょうがないのかもしれない。

僕は、ずっとこういった風景が嫌で、一時期、コンビニは使用しない、チェーン店にはいかない、という態度をとっていた。約2、3年続けた。東京に本社のある会社が地方に落ちるべきだった資源を吸い取る構図だからだ。地方には、人件費と固定資産税くらいしか落ちない。

実は、100%循環ってかなり難しい。個人店に行ったって、別に地元の農家さんから野菜を買っているわけじゃないし、数値化したことないからわからないけど(いや、できないと思うが)地産地消率って純粋に、第1次生産からサービスまで考えた時に、どこまでできるんだろうって思ったし、これまでに人に押し付けてきたことはないけど、心の中で、地域活性化って考えるなら、そもそも地域のモノを買えよってエゴな気持ちがずっとあったけど、還元率100%って結構難しいよね。

 

だから、そこから緩く考えるようにしている。

 

カンボジアだって、サッポロビールが進出してる。カンボジア人は、いやいやサッポロなんて外貨だから、飲まないよってなるかもしれない。

ただ、何かで読んだけど、外貨や外資だって、株式を持っている人がわからないから、本当に外資なのかすら、わからない。地産地消ってトータルに考えれば考えるほどすんごい難しい世の中だよね。それが世界中に広がっている。

 

なんだかよくわからないモノに飲み込まれそうだよなぁ。

十年の歳月②

 

僕自身が印象に残った場所として、トレーニングレストランと国境沿いの村があげられる。
 
トレーニングレストラン。
問題のある子だけを雇い、サービス業について一から指導する。いや、一緒になって、考えて行動していくという方が近い。それぞれの子にあわせるためマニュアルはない。
 
そもそも、僕は地方自治体の職員として働いていたので、地域のことについては他の人より熱量がある。中間支援組織も運営していたので、個人がどういう風に独り立ちしていくかを経験した身としては、このポジションの大変さが身にしみてわかる。それを20年以上も続けているのだ。
しかも、一緒になって成長していった子が卒業することも厭わない。別のレストランで働きだす人もたくさんいるらしい。本人のことを一番に考えているのだ。
こういった哲学と経営(経済的な面も含め)、そして社会にも貢献する形を作るのはすんごく難しい。近江商人の三方よしにさらに、将来までも良いっていう。実践している人にあえてとても清々しさを感じた訪問だった。
 
そして、国境沿いの村。
ここは、国籍がない人たちが暮らしている。もともと、カンボジアベトナムを行き来していて暮らしていた人たちが、ベトナムの方に戻って来た中で生まれた村。ここ数年で増加をたどっていて、住人は湖の魚を食べて暮らしている。1つ、20万ドンで作れる小さな小屋に何家族かが一緒になっていた。この村の支援をしているのが教会の神父さんで、村の子供達の未来を心配していた。
心に残った言葉が「彼らは動物のように暮らしている。」 
 これまで神父さんは子供の教育や様々な支援を試みた中で「ご飯をくれるなら、くる。」という態度に基づいたモノがあったらしい。
 
僕自身がこのとき頭で考えていたのは、トレーニングレストランの子たちだった。彼らは、サービスできるようになりたい?って聞くと「なりたい!」と答えている。やっていく意志が少なからずあるのだ。
けれど、この村ではその前提すら危ぶまれる。どういう風にこの状況をよくするようなコトができるのか全く想像ができなかった。と同時に、なんで神父さんはこんな風にできるのかなという風に考えていた。
質問することもできたけど、僕が納得したい回答を聞きたいだけなのではないかと思って聞くのはやめた。
 
帰り際に、自分は「どこで、誰と、何をする」のだろうと、考えながら帰っていった。
西村佳哲さんの言葉。
 
海外も日本も関係ない。根っこでつながっている。
誰かが、誰かのために、何かをしているんだ。その周りでおこっていることには国という区別はない。
 
 
 
 
 
 

十年の歳月

ベトナムカンボジア旅行記録
 
10年ぶりのベトナムホーチミン空港におりたつ。
早速空港が新しくなっていることに気づく。温度は30度くらいで、暑い。
昨日まで冬だったのがおかしい。
 
ツアーのお手伝いだったので、参加者がまずびっくりする。
ベトナムって道路舗装されてなくて牛がいると思ってました。
いつの時代やねん。
 
ちなみに、うちの親もそんなリアクションをする。いつまでたってもベトナムカンボジアのイメージは
払拭されない。それは発展途上国全般にいえることかも。
 
ホーチミンは1400万人くらいいるらしい。アジアでは上海につぐNO2。
ビールは日本の三倍の消費量。
僕が確認できただけで、無印、ユニクロ、サッポロ、高島屋、イオンが進出してきてる。
ミニストップ、ファミマは名前がしでいたるところにある。
10年前はバイタクで移動してたけど、今ではタクシー移動が便利。初乗り1.1万ドンくらいだったかな。五十円くらいからのスタート。
wifiはどこでも繋がる、カフェ、空港、ホテル、スーパー、日本より進んでいる。
コーヒーは100円くらい。高いお店で飲むと日本とほとんど金額が変わらない。
住んでる人曰く、違いはもうほぼ人件費だけなんじゃないかとのこと。
 
そして、日本の数倍の速さで経済成長が進んでいるらしい。
規模は違うと思うけど、経済成長が早いってなんだか心配する。
 
旅人の友人の言葉を思い出す。
とある中東の人に聞いたこと「お金が欲しい、裕福になりたい。」
経済的な豊かの先に「日本」っていう国があるなら、経済だけに軸足を置いた成長には疑問がある。
でも、その気持ちもわかる。
 
トイレが一回で流れたほうがいいし、あったかいシャワー浴びたいよね。
サービスは顧客目線の気持ちいい方がいいだろうし、明日のご飯を心配しない方がいい。
 
10年前と違ってあまりワクワクしない。
旅慣れたからだろうか、景色が変わっているからだろうか。
 
ともあれ、二週間の旅を楽しもう。
あの時のとの違いは、大学生ではなくなったことだろうな。
 

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メコン川の夕暮れは素晴らしく美しい

僕は気にしてないよ、名札というものがあったらなら。

Embed from Getty Images

 

 

フィリピン留学から帰って来た飛行機での話。
おそらくドイツ人、の家族が6人で乗って来た。
 
飛行機って大きく分けると3つ座るところあるじゃん。
窓側、真ん中、反対の窓側。
だいたい、3列、3列、3列とかくらいかな。真ん中が4列もあるのかな。
 
僕は、窓側の席の通路側に座ってて、真ん中にその家族が座ってたの。
子供が4人で親御さん。一番小さい子は多分2歳くらいで一番大きい子は小学生でいったら
3、4年生くらいだったかな。
一番小さい子以外の3人は、元気がありあまってる感じで、全然席でじっとしてられなかったんだよね。
 
通路をぐるぐるまわったり、兄弟でケンカしちゃったり、
どれだけ近くに座ってたかで感じも変わると思うけど、客観的には少し「騒いてる」っていう感じだった。
日本だったら「ごめんなさい。なんとかちゃん静かにして!」って感じだけどそのドイツ人も「ごめんなさい」っていう感じだったけど、乳飲み子がいるから、その3人まで手が回らない感じだった。
 
 
案の定、自分が座ってたところの2つ前くらいに座っていたコワモテのおっさんが小さい子供たちを日本語で注意してたんだよね。
そしたら、こどもたちはその人のところを通るときだけ、すんごい静かにゆっくり動くようになっただけで、あとは一緒だった笑
 
しつけ云々、という話になりがちかもしれないけど、僕はそういうことを話したい訳でなくて。
その空間の公共性において、極端な方に目が行きがちだけど、その空間には多様な考えを持つ人もたくさんいるだろうなぁって思って。
 
子供の騒ぐ声が好きだっていう人や、ケンカぐらいならいいけど動き回るのはちょっと、っていう人。
むしろ、もっとやれ!って思っている人もいるかもしれない。
 
その時自分が思ってたのは、「僕は気にしてないよ」ということだった。
だから、謝らなくてもいいということをずっと考えていた。
なんか表明できたらいいなぁなんてずっと考えてた。
もっと自由に旅してほしいよ。
 
 
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ここからは別文脈の話。
 
無理やり地方の話に持ってくけど、確か山梨県での事例だったと思うけど。
スケボーパークの話。スケボーの音がうるさい、ということで閉鎖が決まったって話。うるさいっていった人は一人だったようだけど、許可をもらってなかったということもあってもつれてしまって閉鎖が決定したらしいだけど。
うるさいって確かに思っている人もいて、その場所で楽しみたいって思っている人の二つの視点でしか語られないんだよね。
中身ではなくて、この構図がおじさんとドイツ人家族と一緒。
 
スケボーパークでプレイしているのを遠くから見るのが好きって思ってた人もいるだろうし、
スケボーはよくわかんないけど、彼氏に連れられて来たっていう子もいたと思う。
 
なんだか、そもその公共性のあるものが2つに分けられて、何かをジャッジされるのなんだかなぁって。今は対立軸だけで物事が考えられてるけど、では複数の軸があったの時の「解」ってなんだ!って言われるとわからない、というのが現状だけど。
 
飛行機の例でいったらやっぱ「僕は気にしてないよ」を表明したかった、ということだろうけどね。

「この地域は、気づいてない魅力がたくさんあります。」はもうやめよう。

これは、地域課題を扱っているとよく聞く言葉。
東京のコンサルタント、まちづくりを研究している学生。某企業。
もともと住んでた人を内の人としたら、それ以外から来た人は外。
よく見えてるからこの言葉を言うんだけどね。
 
自分でも、この言葉、もうやめたいなぁと思って整理のために記したい。
(もちろん気づくことは大切なのだけど。)
 
気づく、気づかないかが問題ではなく、その魅力を叩けるか叩けないかが問題だ。
 
今、商店街が厳しい、厳しいってどこも閉店だ!なんて聞きますけど、
その中で残っているお店って絶対ありますよね。
そのお店って何をしてますか、何をして来たんですか?
僕の街のとあるケーキ屋さん例なんですけど、「圧倒的に美味しい」んですね。
 
魅力が狭義な感じになっちゃいますけど、このお店は絶対、この「美味しさ」という魅力を
アップデートし続けていた、と思うんです。
逆に厳しい厳しいっていっていた方々は、ずっとウィンドウズ98を使っていたんじゃないかな笑
 
社会環境の変化の中で、この言葉「気づいてない魅力がたくさんあります。」
結局、気づく気づかないに関わらず「魅力」は、市場に揉まれる。
市場では何かで勝負し続けなきゃいけないんだな、と気づかされる。
叩き方を知らなかったら、確実に淘汰されるだけなんだ。きびしぃ!
 
 
魅力を形作るものって?
 
魅力の中に「クオリティ」という性質がある。ケーキ屋さんでいったら「美味しさ」
この性質で勝負しようと思ったら、本当にムズカシイ
クオリティにかわる何かの中に「地域にいいこと」というものもある。
「地域の高校生とこの商品作ったんです。」とか、ね。
でも、その地域のいいことは個人にとってプライオリティが低いことは気づいてない。
「地域にいいこと」って思っている性質の商品は、最初の一回買う程度で、あとは
「クオリティが高い」など、個人にとってプライオリティが高いものを買う。
結局、みんな正直なんだよね。忠実なんだよ。
絶対に「地域にいいこと」性質は長続きしない。
 
 それじゃ、何を叩いて行くの?
今残っている企業やお店や個人でやっている人はこの「叩き方」をずっとアップデートしながら、試行錯誤しながら、失敗や成功を繰り返しながら、今ままで来たと想像する。
叩くモノはそのひと次第なんだろうけど、「クオリティ」で勝負するのは難しい世の中だ。このモノについては自分もずっと試行錯誤してる。
 
さて、話を最初に戻す。
藁をもすがる気持ちでこの「叩き方」を得たい、というのもわかるけど、
簡単に得れるものでないのに得れなかったことを他人のせいにする内側の意識と
そこに漬け込んで、いい青写真、さも正解だといわんばかりの解答だけ見せる外の人の意識が垣間見できる。
 
この構図がイヤだったんだな〜とブログを書いてみてわかった。
この構図が出来上がる原因として、一つ思い浮かぶことがある。
 
主語がないまんま魅力が叩かれていこうとする体制だろう。
「誰が」したいのか、だ。
地域が、という主語はない。
 
「誰が」オーナーシップを持つのかわからないまま進む、ということだろうね。
 
 

ちなみに木下斉さんもtwitterでいってますね。