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腹よわ男子の日記

お腹が弱い。これからスウェーデンの大学院に行きます。

発酵って身近で、静かな革命。

 

発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ

発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ

 
 発酵文化人類学を読んで。ー発酵って身近で、静かな革命ー
まず、タイトル。
え、とおもわれる方、たくさんいると思う。そもそも発酵。
最近、にわかにたくさんのメディアで聞いたりするけど、実際のところ何なのよ。身体にいいんでしょ?くらいなのが一般的な感覚。
そして、次に文化人類学。馴染みがない。大学の授業で一般教養でマストだった。キツネのチャランケ的な話が出てきたのを覚えているくらい。
 
二乗のはてなが重なった状態で本を読み進める。僕的感想を述べる。
この本は、世界を見る解像度があがる本だ。
 
例えば、道ゆく草花を見たときにほとんどの人が名前を言えないと。けど、おばーちゃんとか、この草は何とかで食べれるんだよ、とか。
浸けると消毒になるとか、よく知ってるじゃないですか。おばーちゃんたちは、雑草じゃなくて、「食べ物」や「薬草」に見えてるんだよね。
 
雑草と見るか、食べ物や薬草に見るかってだいぶ世界が変わって見えると思うけど、この本も同じ効用を読者に与えてくれる。
 
発酵文化人類学の構造
でも、どんなメガネをかけるかで、見え方が全然違うじゃんって思う人もいると思う。
あら、それが不思議。「発酵」と「文化人類学」の根底に流れる考え方や構造が、実は、どの分野にも応用がきくのだ。(と、勝手に思っている。)
なんでかなー、っておもうと、著書から引用すると、、、ここだ!!!
 
発酵の道は「生命工学と社会学の交差点」。お酒が発酵する現象は化学式に変換できる=生命工学。けれども、どうして人それぞれ好きなお酒が違うのかは、化学式にはできない=社会学
文化人類学も同じような構造になっています。様々なオブジェや民話をデータとして分解して共通項を再構築して体系化する=情報工学。けれども、どうして
人類がこんなにも多様な文化を生み出したかを考えるには、データを超えた仮説を生み出す想像力がいる=社会学

 

 
ここです、ここー!!!その構造にあるのよ、考え方のプロセス、編集ポイントといってもいいかもしれない。簡単にいうと、膨大な量のデータや事象から体系化していく道のり=サイエンス とそこから何かしらの解決に向かうことや何かに紐づけること、関係づけることには想像力なんだ=アートといってもいいかもしれない。この二つのプロセスって実は、どんなフィールドでも使えるのだ。
 
自分の領域でもあるまちづくりで具体例を出そうか?

 

「豊かな地域」はどこがちがうのか―地域間競争の時代 (ちくま新書)

「豊かな地域」はどこがちがうのか―地域間競争の時代 (ちくま新書)

 

 

 
コーホート図という根拠に基づく分析をしている。地域から出ていく、入ってくという人数を5年ごとの国の調査データを使う解析。
そうすると、その地域の特色がサイエンスに基づいてわかるという考え方。どの世代が出て入ってっていうのが客観的にわかる。
ここまでは、完全にサイエンスの部分。上記の生命工学と、情報工学に当たる。
 
本の事例で行くと、三重県津市白山町の事例。ここの地域では、15歳から18歳の人数が一気に増える。そのあとは、減る。なんでだろうって考えるとダウンタウンの浜ちゃんの出身の全寮制の優秀な高校「日生学園」がある。何にもしなくても毎年、たくさんの学生さんが来るのだ。
 
ここからは、クリエイティブ。それじゃ、特色を使って何をするか考えるのだよ。(豊かな地域はどこが違うのかでは、移住やシビックプライドを基にして、移住政策を進めるんんじゃなくて、もともとたくさんの人がこの街に入れ替わりたちかわり来るのだから、その人たちと一緒に何かをすることの方が圧倒的に効率的で、街のファンが増えるという図式にたどりついてる。)
 
ほら、完全に構造は一緒でしょ?
 
事象に対する間口の広さ、そしてたどり着く出口の広さにびっくりする。
(筆者ブログの見取り図がわかりやすい!)
 
 
こんな切り口ができる「発酵」と「文化人類学」ってすごいよ、ってかこのフィールドを駆けめぐれるのは、美術、デザイナー、発酵、文化人類学に長けた著書だけだろう。
 
ディグッてくと、海底の底では繋がってるんだよ。
僕自身、まちづくりや地域に関わっていいたので、そう言った人たちにぜひ読んでもらいたいと思っている。
ってか触りだけで、こんなに話せるって奥深さにびっくりしてる。まだ第1章にも行ってないよ笑
 
ここから発酵文化人類学の旅が始まるんだよ。準備だけで、こんな楽しめるなんて。。。。
 
さぁ、早く旅に出よう!!

経営者はギラギラしたい。従業員はキラキラしたい。

友人の経営者が喋っていた言葉。結構ガツンときた。
経営っていうことに対して、自分が本当に責任を持って舵取りしたことがないけど、
no3くらいの立ち位置から見る中途半端な景色はどちらの言ってることもわかる、という特性を持つ。
それが僕。
 
経営をしてる人って、いつでも「決定」を求められる。
それが自身の満足度に繋がる、コントールしてる感っていうのは、満足や納得に繋がるんだけど、と同時に
とてもステレスフルだと感じる。いちいち、「決定」するってとてもコストがかかってるんだなーって感じる。
 
プロニートの自分が言うのだから、そう。
朝起きて、何するかを決める。次の予定を決める。それが毎日。
ええ、しんどいです。はい。
時間あっていいなって思う人もいると思うけど、人間三週間休めばいいってことに気づいたね。
あとは、ルーティーンがあった方が、実はリラックスできてんだよ〜。
(ちなみに、プロニートになってから、出た症状は、顔面痙攣、湿疹、耳鳴り、、、、などなど)
 
話を元に戻して、逆に舵取りしてもらっている人は、自分の持ち場(役割)をこなせばいい。
そこに自分の裁量っていうモノがあるときっとキラキラとしだす(と思う。)
船が難破するという本当のリスクは船長が背負ってるから、おもいっきりやれる(と思う。)
 
 
ここくらいまでは経験してるから、現場の雰囲気もわかる。
けど、みてみたいのは、このあと。
会社が大きくなっていくときに、どういう風になるのかなっていう。
 
船長がもっと、ギラギラしてぇぇぇ!!!!!!!ってなったときに、
乗組員のキラキラじゃ足りない!!!!!もっとギラギラしてぇぇぇぇ!!!!!!ってなると
必ずギャップが出てくると思うのだよね。
 
私はギラギラしたいんじゃないの、キラキラしたいの!って。
 
要は進みたい方向があったときに、会社の力量がもしかしたら足りないかもしれないっていうときにそのスキマをどういう風に埋めてくんだろうっていう。
自分が知っている経営者の方だと、やっぱり人材に投資していくのが、結局コスパがいいという人もいれば、仕組みがまわればうまくいくっていう人もいれば、
それぞれの案件でそれぞれが持っている感覚があるのだろうけど。
案件ごとに、皆さんの引き出しを覗いてみたいですなぁ。

10年の歳月③

10年の歳月

 
日本の地域で見られるどこでも同じロードサイドは世界にも広がってるのか。
ベトナムカンボジアメコン川を水路で北上するルートを通った。
チャウドクという町から6時間でプノンペン
途中おざなりの出国入国の手続きをしませる。
 
水上での国境越えはなんだか楽しい。後ろの席では、髪の毛チリチリのねーちゃん二人が大量のビールを飲んでいた。
ロマンがある、と思う。教科書の中だけだった「川の名前」が、今実際に北上していると思うと冒険家にもなったような気持ちになる。4文字の記号に温度がつく瞬間。匂いや空気や温度。そして、景色。圧倒的だ。
 
プノンペンにつく。
陸に上がった瞬間、トゥクトゥクのお兄さんがすぐよってくる。宿まで6ドル。。。高い。
あの時は、どこにいくのにも1ドルで連れていってくれたのに。プノンペンの成長も著しい(風に見える。)レクサス系の車がバンバン走っているし、ご飯の値段もほとんどかわんなくなっていた。

イオンモある。プノンペンで一番涼しいところと揶揄されているらしい。訪れてみて納得。めちゃくちゃ快適。清潔さが日本並だ。

けど、さみしくもある。海外ですら同じ風景が広がっていく。日本の地方と一緒だ。ロードサイドにはチェーン店が立ち並び、郊外には大型のショッピングモールがたつ。そんな光景が海外にすらはびこっている。グローバル化なんていう言葉で片付けていいんかい。

 

まちづくりの領域で活動してきた身としては、とても残念な気持ちになる。ただしょうがないのかもしれない。

僕は、ずっとこういった風景が嫌で、一時期、コンビニは使用しない、チェーン店にはいかない、という態度をとっていた。約2、3年続けた。東京に本社のある会社が地方に落ちるべきだった資源を吸い取る構図だからだ。地方には、人件費と固定資産税くらいしか落ちない。

実は、100%循環ってかなり難しい。個人店に行ったって、別に地元の農家さんから野菜を買っているわけじゃないし、数値化したことないからわからないけど(いや、できないと思うが)地産地消率って純粋に、第1次生産からサービスまで考えた時に、どこまでできるんだろうって思ったし、これまでに人に押し付けてきたことはないけど、心の中で、地域活性化って考えるなら、そもそも地域のモノを買えよってエゴな気持ちがずっとあったけど、還元率100%って結構難しいよね。

 

だから、そこから緩く考えるようにしている。

 

カンボジアだって、サッポロビールが進出してる。カンボジア人は、いやいやサッポロなんて外貨だから、飲まないよってなるかもしれない。

ただ、何かで読んだけど、外貨や外資だって、株式を持っている人がわからないから、本当に外資なのかすら、わからない。地産地消ってトータルに考えれば考えるほどすんごい難しい世の中だよね。それが世界中に広がっている。

 

なんだかよくわからないモノに飲み込まれそうだよなぁ。

十年の歳月②

 

僕自身が印象に残った場所として、トレーニングレストランと国境沿いの村があげられる。
 
トレーニングレストラン。
問題のある子だけを雇い、サービス業について一から指導する。いや、一緒になって、考えて行動していくという方が近い。それぞれの子にあわせるためマニュアルはない。
 
そもそも、僕は地方自治体の職員として働いていたので、地域のことについては他の人より熱量がある。中間支援組織も運営していたので、個人がどういう風に独り立ちしていくかを経験した身としては、このポジションの大変さが身にしみてわかる。それを20年以上も続けているのだ。
しかも、一緒になって成長していった子が卒業することも厭わない。別のレストランで働きだす人もたくさんいるらしい。本人のことを一番に考えているのだ。
こういった哲学と経営(経済的な面も含め)、そして社会にも貢献する形を作るのはすんごく難しい。近江商人の三方よしにさらに、将来までも良いっていう。実践している人にあえてとても清々しさを感じた訪問だった。
 
そして、国境沿いの村。
ここは、国籍がない人たちが暮らしている。もともと、カンボジアベトナムを行き来していて暮らしていた人たちが、ベトナムの方に戻って来た中で生まれた村。ここ数年で増加をたどっていて、住人は湖の魚を食べて暮らしている。1つ、20万ドンで作れる小さな小屋に何家族かが一緒になっていた。この村の支援をしているのが教会の神父さんで、村の子供達の未来を心配していた。
心に残った言葉が「彼らは動物のように暮らしている。」 
 これまで神父さんは子供の教育や様々な支援を試みた中で「ご飯をくれるなら、くる。」という態度に基づいたモノがあったらしい。
 
僕自身がこのとき頭で考えていたのは、トレーニングレストランの子たちだった。彼らは、サービスできるようになりたい?って聞くと「なりたい!」と答えている。やっていく意志が少なからずあるのだ。
けれど、この村ではその前提すら危ぶまれる。どういう風にこの状況をよくするようなコトができるのか全く想像ができなかった。と同時に、なんで神父さんはこんな風にできるのかなという風に考えていた。
質問することもできたけど、僕が納得したい回答を聞きたいだけなのではないかと思って聞くのはやめた。
 
帰り際に、自分は「どこで、誰と、何をする」のだろうと、考えながら帰っていった。
西村佳哲さんの言葉。
 
海外も日本も関係ない。根っこでつながっている。
誰かが、誰かのために、何かをしているんだ。その周りでおこっていることには国という区別はない。
 
 
 
 
 
 

十年の歳月

ベトナムカンボジア旅行記録
 
10年ぶりのベトナムホーチミン空港におりたつ。
早速空港が新しくなっていることに気づく。温度は30度くらいで、暑い。
昨日まで冬だったのがおかしい。
 
ツアーのお手伝いだったので、参加者がまずびっくりする。
ベトナムって道路舗装されてなくて牛がいると思ってました。
いつの時代やねん。
 
ちなみに、うちの親もそんなリアクションをする。いつまでたってもベトナムカンボジアのイメージは
払拭されない。それは発展途上国全般にいえることかも。
 
ホーチミンは1400万人くらいいるらしい。アジアでは上海につぐNO2。
ビールは日本の三倍の消費量。
僕が確認できただけで、無印、ユニクロ、サッポロ、高島屋、イオンが進出してきてる。
ミニストップ、ファミマは名前がしでいたるところにある。
10年前はバイタクで移動してたけど、今ではタクシー移動が便利。初乗り1.1万ドンくらいだったかな。五十円くらいからのスタート。
wifiはどこでも繋がる、カフェ、空港、ホテル、スーパー、日本より進んでいる。
コーヒーは100円くらい。高いお店で飲むと日本とほとんど金額が変わらない。
住んでる人曰く、違いはもうほぼ人件費だけなんじゃないかとのこと。
 
そして、日本の数倍の速さで経済成長が進んでいるらしい。
規模は違うと思うけど、経済成長が早いってなんだか心配する。
 
旅人の友人の言葉を思い出す。
とある中東の人に聞いたこと「お金が欲しい、裕福になりたい。」
経済的な豊かの先に「日本」っていう国があるなら、経済だけに軸足を置いた成長には疑問がある。
でも、その気持ちもわかる。
 
トイレが一回で流れたほうがいいし、あったかいシャワー浴びたいよね。
サービスは顧客目線の気持ちいい方がいいだろうし、明日のご飯を心配しない方がいい。
 
10年前と違ってあまりワクワクしない。
旅慣れたからだろうか、景色が変わっているからだろうか。
 
ともあれ、二週間の旅を楽しもう。
あの時のとの違いは、大学生ではなくなったことだろうな。
 

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メコン川の夕暮れは素晴らしく美しい